●まえがき
1番好きなキャラはグリードです。
リンと同化した方も、その前も。
ヒロアカの切島や鉄哲も硬化なんですが、なんだろう、黒いのがカッコいいのかな?
ヒロアカの2人も、特にvsヤクザの時の切島とか最高にカッコいいのですが、グリードの方が好きです。今のところは。
ハガレンは完結してますからね、
ヒロアカ勢が追い抜く可能性はあります。
それでは、今回も3つ名場面をご紹介。
●なんて綺麗な涙なんだ…。(10巻)
序盤戦のキーポイント、ラスト戦。
ハボックが、脊髄を刺され重傷。
動くことすら出来ない。
マスタングが、腹を刺され重傷。
ホムンクルスの秘密を垣間見せ、その強さを読者に思い知らせた後、
ラストはホークアイ・アル・バリーと対峙。
「マスタングを殺した」と聞かされたホークアイは、我を忘れてラストに銃を打ち込む。
そして、弾が尽きた後の『涙』。
このシーンで感じたことは、
「綺麗」。
とても綺麗に泣く人だ、
シリアスな場面には相応しくない、
そんな感想を抱いた。
いつも冷静なホークアイだからだろうか。
まるでロボットのようだったホークアイの人間味を感じられたからだろうか。
泣きじゃくっても良い場面だし、
一周して無の表情になってもおかしくない。
それでも、
あのホークアイの泣く姿を描いた荒川先生の意図は…
あれほど綺麗な涙は、本当に印象深い。
あんな風に泣くのってめちゃくちゃ難しいよ、実際。
『溢れ出た涙が頬を伝う』、そんな表現が似合う素晴らしい場面をピックアップ。
●別れの涙は、見せない。(10巻)
ロス少尉が軍上層部の陰謀で犯罪者に。
マスタングの機転で命は助かったものの、アメストリス国内にはいられなくなり、シン国へ旅立つことに。
その旅立ちの場面。
「シンはどんな国ですか」
とフーに尋ねるロス。
後頭部からのアングル。
フー
「この砂漠越えがなかなか苛酷でナ
気をつけろヨ
今からあまり水分を浪費するナ」
と答えるフーの横で、
『涙』を流すロス。
一夜のうちに犯罪者にされ、
国を追われ、
家族や友人には死んだと思われたまま…
度々度胸を見せてきたロスも、
やはりあの状況は辛かったのだ…
強くあろうとする女性が、限界を超えて見せる涙には心動かされるものがある。
そして、
フーのフォローの秀逸さ。
「おいおい、泣くなよ。」
じゃなくて、
「水分を浪費するな。」
だと?
強くあろうとしたロスの気持ちを汲み取って、「泣いている」ことに直接触れず、落ち着かせようとするフォローの秀逸さ。
いや、『粋』と言うべきだろう。
ロスの溢れ出す想いと、フーの粋なフォローに心打たれた名場面。
●最強の女性が見せた、温かい涙。(11巻)
エドが、自分のトラウマである、人体錬成の痕と向き合って、得た確信。
自分達が錬成したのは、母ではない。
死んだ者を蘇らせることはできない。
だからこそ、アルの魂は生きている。
それを確かめるために、人体錬成について聞かれたイズミ。
そして、イズミもまた、トラウマと向き合って、確信を得たのだ。
イズミが錬成したのも、自分の子どもではなかったと。
アル
「兄さん
ありがとう
ボクは母さんを殺してはいなかった…」
そして、
電話越しのイズミ。
エドに対して、
「ありがとう」
電話が切れた後、夫の前で『涙』を流すイズミ。
「救われた気がするんだ
私はあの子を二度殺してはいなかった…!」
イズミがどれほどの後悔、罪の念を抱いて生きてきたのか。
内臓を持っていかれ、血を吐き出す度に、戒められる心と身体。
1番辛かったことは、
内臓を持っていかれたことじゃない。
二度と子どもを産めない体にされたことじゃない。
自分の子どもをもう一度殺めたということ。
何年も、その苦しみに苛まれてきたのだろう、エドによって『解放された』ことが、ストレートに伝わってくる、名場面。
その後に、真理について語るイズミ。
涙とは関係ないが、
とても印象的なセリフだったので、流れで。
「私は二度と子供を望めぬ身体にされ
家族のぬくもりを求めたあの兄弟は…
アルは何も無い孤独の世界へ全てを持って行かれ
エドはただ一人の家族と立ち上がる足を持って行かれた」
「真理は残酷だが正しい」
●あとがき
ホークアイ、ロス、イズミ。
3名とも共通しているのは普段『強い』女性であること。
月並みな言葉で表すと、『ギャップ』に心動かされてしまっているのでしょうか。
強い女性が涙を流す場面ばかりピックアップしてるとあらぬ誤解を生みそうなので先に言っておくと、個人的にハガレンの中で1番心動かされた場面は、『オッサン』が泣く場面です。
次回ご紹介します!!