【はじめに】糺の森っていったい??
京都は、歴史的建造物は数あれど、森というイメージがあまりありません。それどころか、市内中心部には、自然のイメージも川を除けばあまりありません。
そんな中、平安京ができるはるか昔より存在したとされ、都の中でも異彩を放つ原生林があります。
それが、糺の森。
「ただすのもり」と読みます。
鴨川を北上すると、2つに分かれて三角州を形成するところがあります。
駅で言うと京阪線・出町柳駅。
そこにあるのが糺の森。
数種類の広葉樹を中心として、数千本にも及ぶ樹木が生い茂る森で、下鴨神社の境内に含まれています。
下鴨神社が世界遺産に選ばれた要因の1つが、この貴重な原生林なのです。
では、糺の森の名前の由来は何か。
諸説ありますが、
下鴨神社が祀っている神様、賀茂建角身命(かもたけつのみのみこと)が、この地で住民が争っていることを知り、その仲裁に入って、『糺した=正した=解決した』という伝説から
という説があります。
こういった伝説を、京都では良く耳にしますが、昔の人、普通に神様と話す機会ありすぎ、そう思います。
どんな声?どんな見た目?気になります。
今話す機会が訪れたとして、幽霊とどう見分ければいいのでしょうか。
例えば、ウルキオラが現れたら、神様と勘違いしてもおかしくないビジュアルしてますしね。
【本題】シカマルの仇討ち。
森での戦いといえば、そう、シカマルの戦い。
37巻のタイトルにもなっています。
飛段に最も親しい師匠、アスマを殺されたシカマル。
綱手に止められるが、カカシの協力を得て、チョウジ・いのとともに、その弔い合戦に挑む。
「オレ達だって馬鹿じゃないっスよ」
「死にに行くつもりなんて毛頭無いっスから…」
「…」
「ただ…」
「このまま逃げて筋を通さねェまま生きてくような…」
「そういうめんどくせー生き方もしたくねーんすよ」
そして、作戦通り、角都と飛段を引き離し、飛段を奈良一族が代々守り続ける森へと誘い込み、用意していたトラップへと嵌めたシカマル。
「人を呪わば穴二つ…
お前はオレの師を呪い殺した
てめーだけ のうのうとはしゃいでいられると思うな
そいつがてめーの墓穴だ」
そして、アスマが遺したタバコの火で、とどめを刺すシカマル。
「…さよなら …先生…」
【まとめ】
シカマルが飛段という悪を「糺した」森が、糺の森。
※アスマの死も、衝撃的でした。でも、やはりそれがシカマルたちを成長させた。キャラクターの成長には、悲しいけれど悲劇がつきまとうものなのです…