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【飛び梅伝説】北野天満宮×BLEACH

【はじめに】全ては、藍染の手の平の上。

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激動のソウルソサエティ篇

そう、全ては藍染の手の平の上だった…

 

中でも、最も弄ばれたのが、藍染の部下・雛森桃

 

 

優しい性格で、争いを好まない。

一護たちが侵入してきて、全面戦争になったときも、

 

「斬魄刀なんて…持たせてくれなくていいのに…」

「平和なら…それでいいのに…」

「あたし…戦いなんてしたくないです…!」

 

とつぶやく雛森。

 

 

そんな、「死神にふさわしくない」性格の雛森の精神を支えていたのは、藍染隊長。

 

「あたしは貴方の下で働けて幸せです」

 

そう思って眠りについた翌日、雛森が目にしたのは、

 

無惨に殺された藍染の姿。

 

 

精神が崩壊した雛森は、怪しいそぶりを見せた市丸ギンに刃を向ける。

それを止めようとする吉良イヅル。

 

そのとき、雛森は斬魄刀を解放するのです、

 

「弾け‼」

「飛梅!!!」

 

 

刀身から火の玉を放つ飛梅。

技と名前が見事にマッチしていますね。

 

 

この一件のあと、雛森はさらに悲しい運命をたどることに…

いや、藍染によって導かれることに…

 

見た目の愛らしさや、

日番谷冬獅郎の幼なじみという設定も相まって、

人気のキャラクターである雛森桃。

 

※冒頭の画像は雛森にしたかったのですが、全巻チェックしても表紙を飾っていませんでした…なので隊長に代打で登場してもらいました。

 

でも、BLEACHの全キャラの中でも最も「可哀想」なキャラクターだと思わざるをえません。

 

 

 

藍染は、最強だし、イケメンだし、セリフもカッコいいし、正直好きになる要素がありすぎて、悪のカリスマとして憧れさえ抱いてしまいます。

 

一護の最大の敵なのに、憧れさえ抱いてしまうほどにカッコいい。

 

それでは、一護を心から応援できない。

藍染が作る世界も見てみたい、それじゃダメなんですよ。

 

それで「使われた」のが雛森。

 

雛森に対する藍染の仕打ちはまさに極悪非道。

絶対に許せません。

 

この一件があったから、一護に「藍染を倒してくれ」と心から願えた、そんな気がするのです。

 

 

上記の点で、物語において雛森が果たした役割は小さくなかったと思います。

そう、それすらも「可哀想」なのですが…

 

(全て私の個人的な見解です)

 

【本題】北野天満宮にまつわる伝説。

その『飛梅』という名前、
北野天満宮にまつわる伝説から来ているのだと思います。

 

その伝説とは、そのまま
飛梅伝説

 

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かの有名な菅原道真は、政争に敗れ福岡の太宰府へ左遷されることになりました。

 

そのあたりの詳細は、

kyotomanga.info


菅原道真は、梅好きとして有名でした。

家の庭にも立派な紅梅が植えられ、『紅梅殿』と称えられたほどです。

 

 

左遷の折、道真は、愛してやまない梅の木との別れを惜しみ、和歌を詠みました。

 

「東風吹かば にほひをこせよ 梅花 主なしとて 春なわすれそ」

 

*東風=こち 梅花=うめのはな 主=あるじ
*東風は東から吹いてくる風のことで、春の季語です。

 

現代語訳すれば、
「春になり、東風が吹いたら、その風にのせて香りを太宰府まで届けてくれ、梅の花よ。主人である私がいなくなったからといって、春を忘れて咲かない、なんてことはやめてくれよな。」
って感じでしょうか。

 

 

このように、後世に残る名詩のテーマとなるほど愛された梅の木は、なんと、その愛に応えるため、空を飛び、一夜で京都から太宰府までたどり着いたそうです。

 

 

これが、飛梅伝説。

 

 

 

北野天満宮の本殿前には、その飛梅と同じ種類とされる紅和魂梅(べにわこんばい)が植えられています。

 

また、北野天満宮のあたりの地名、白梅町紅梅町は、菅原道真と梅との強い結びつきを感じられる地名となっています。

 

 

菅原道真という人物、いや、神様は、人としての人情味あふれるエピソードと、神様としての人智を超えたトンデモエピソードとが共存しているので、深めれば深めるほど興味深いお方です。

 

 

【まとめ】

 雛森の斬魄刀、『飛梅』の由来は読んで字の如くなり。

どうか、雛森に幸せあれ。