- 二条城基本情報
- 世界遺産たる所以:御殿とは
- アクセス:地下鉄『二条城前駅』
- 写真付きで見どころを紹介!
- 【二条城近くの観光スポット】神泉苑
- ★オススメ観光地★
- ★文化編:おすすめスイーツ・人物伝など★
二条城基本情報
京都17の世界遺産のうち、唯一の『城』。
それが、二条城です。
さらに、国宝にも指定されており、
姫路城・松本城・彦根城・犬山城
を含めた、全国に5つしかない国宝城の1つです。
徳川幕府最後の将軍、慶喜が大政奉還をしたことで有名ですね。
歴史の教科書にも必ず登場します。
そして、こちらはあまり知られていませんが、現在の二条城を建てたのは、そう、徳川幕府初代将軍、家康なのです。
つまり、二条城は、
徳川幕府初代将軍が建て、最後の将軍が幕府を終わらせた場所なのです。
そんな歴史的な二条城、特別名勝に選ばれるほど庭も素晴らしく、桜をはじめ、各季節それぞれの風景を楽しむことができます。
特に、ライトアップには力を入れていて、非常にオススメですよ。
世界遺産たる所以:御殿とは
世界遺産に選ばれる基準の1つに、「独自性」があります。
あくまで基準の1つではありますが、二条城が持つ独自性とは、御殿にあります。
御殿とは、城主が生活していた場所、殿様のお部屋です。
江戸城や大坂城、名古屋城といった有名なお城の御殿が失われてしまった今、なんと国内の城に御殿が残っているのは唯一二条城だけとなったのです。
大坂城や姫路城のような立派な天守閣が無い代わりに、御殿という歴史や文化を後世に伝える重要な文化財を残す点が高く評価されました。
また、将軍のお部屋ですから、当然豪華絢爛です。
部屋を飾る絵画を担当したのは、日本の歴史上最大の絵描き集団・狩野派。
京都にある国宝や重要文化財の絵画の作者を見ると、「これも狩野?」と唸ってしまうほど、素晴らしい作品が多く残されています。
アクセス:地下鉄『二条城前駅』
アクセスは、やはり地下鉄が便利でしょう。
『二条城前駅』という駅があり、本当に駅から出て目の前に二条城があります。
注意しないといけないのは、地下鉄の『二条駅』やJRの『二条駅』は、二条城のすぐそばではないということ。
間違えてしまわないようにしてくださいね。
車については、周りにたくさんの駐車場があるものの、二条城の目の前の通りが非常に車通りが多い道路で、なおかつ車線変更がめちゃくちゃ難しい、京都民でも難関の道路となっています。
「どこで曲がろかな?」と考えながら恐る恐る運転する余裕が無い道なので、運転に自信がない方は便利な地下鉄をオススメします。
写真付きで見どころを紹介!
番所
・二条城を警護していた『二条在番』と呼ばれる武士たちの詰め所。
・現在は1ヶ所しか残っていないが、元々12ヶ所あり、総勢100人の二条在番が常駐していた。
・番所が現存している城は日本全国でも稀で、大変貴重である。
東南隅櫓(とうなんすみやぐら)
・外堀の四隅+内堀の四隅+外堀北中央と、合計9棟の櫓があった。現在は東南隅櫓と西南隅櫓の2棟しか残っていない。
・1階の屋根に載せられている三角形の部分のことを、『千鳥破風』と言い、装飾・換気・採光目的で取り付けられている。
・1階の外堀に面している出窓には、『石落し』が備えられ、敵襲に備え鉄砲なども収容されていた。
唐門(からもん)
・重要文化財。
・写真の上部、一番インパクトのある几をペチャってしたような飾りを『唐破風』と言い、それが由来で唐門と呼ばれる。唐破風は「優美な曲線」という表現がよく為される。
・二条城の門の中で最も格式が高い門。
・龍や虎、獅子といった聖域守護の力を持つとされる霊獣の彫刻が数多く為されており、注目のポイント。
南門
・大正大礼のために新たに増設された門。
<大正大礼(たいしょうたいれい)>
⇒大正天皇即位の儀式が京都御所の紫宸殿(御所の中で一番大事なところ)で行われ、その後の饗宴(お祝いのパーティー)が二条城で開かれた、というイベント。
二の丸御殿
・国宝。
・ここで何があったか、この御殿の何がすごいのかは上記参照。
※内部は撮影禁止でした!!
釣鐘(つりがね)
・二条城に隣接していた京都所司代の屋敷で、緊急事態を周辺に知らせるために使われていたもの。
<京都所司代(しょしだい)>
⇒江戸幕府が、朝廷や京都周辺の大名を監視・取り締まるために設置した出先機関。
二の丸庭園
・特別名勝 ⇒ 庭園に与えられる称号のうち、最高クラスの称号。
・小堀遠州により改修され、より豪華な庭園となった。
<小堀遠州>
⇒京都の歴史で超有名な偉人。千利休の流れを正当に受け継いだ茶人でありながら、建築や造園において大きな功績を残した。手がけた作品は、桂離宮・仙洞御所・金地院など数多く存在する。
本丸櫓門(ほんまるやぐらもん)
・重要文化財。
・本丸を防御するための重要な門。
・目の前の木の橋は敵襲の際は落とし、敵が渡って来れないようにする。
・銅で覆われた扉は火器による攻撃への対策である。
・土塀には穴が空けられており、そこから鉄砲で攻撃していた。
本丸庭園
・明治天皇が直接指揮を執り造園された。
天守閣跡
<天守閣跡から見渡せる景色>
土蔵(米蔵)
・重要文化財。
・普通、土蔵といえば穀物類を貯蔵するための建物だが、城の場合はそれに加え武器庫も兼ねていた。
・城に土蔵が残されているのは、ここ二条城のみである。
西門
※立ち入り禁止エリアのため近くでは撮影できません。
・重要文化財。
・敵襲に備え、見晴らしを良くするためにできるだけ屋根を小さくした門で、そのような門のことを『高麗門』と言う。
北中仕切門(きたなかしきりもん)
・重要文化財。
・土塀と石垣に囲まれ、埋められているように見えることから、このようなタイプの門のことを『埋門(うずみもん)』と言う。
清流園
・京都市が迎賓施設として作った庭園。
・京都の発展に大きな影響を及ぼした豪商、角倉了以が有名な角倉家から寄贈された資材や樹木をもとに作られた。
北大手門
・重要文化財。
・現在の正門にあたる東大手門とほぼ同じ造り。
※工事中?で近くで見れませんでした。
【二条城近くの観光スポット】神泉苑
・二条城から徒歩すぐ。
・宮中の付属庭園として、平安京造営時に造られた。
・『神泉苑』の由来は、常に清泉が湧きだすことから。
・弘法大師空海が雨乞いを行った場所として有名。
・『御池通』の名前の由来は、この神泉苑の池。